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ミツバ岳 パノラマ展望図  ver.080525
県境尾根に囲まれた一帯が奥西丹沢です。ご覧の通り人工物が極端に少なく、また非常に静かです。数十年前まではいくつか集落がありましたが、三保ダムの建設に伴う移転に連動するように、上流奥地の集落もなくなりました。現在は世附(よづく)の浅瀬(あさせ)地区に数件人家があるだけで、県境の内側は人口密度はほぼ0という状態です。
ミツマタ(三椏)はご存知の通り、和紙の原料です。ざっと文献をあさってみたところ、世附に関しては見つかりませんでしたが、近くにある共和地区の明治後期の産業状況の項に主要産物は薪炭類、副産物はミツマタ、竹、養蚕、米、大麦...とありました。山頂のミツマタ群はこれらの名残である可能性が高いといえます。

マイナーな山ばかりですが、s-okさんをはじめ踏破している方も増えているようです。なだらかで似たような山容の山が多く、区別しづらいのですが、針葉樹林と落葉広葉樹林とが成す模様が特徴的なので、例えば丸尾山の南東の尾根や椿丸などは、その模様を覚えてしまえば、山座同定の手がかりになりそうです。

<距離別表示>
順光で撮影したため、山容に陰影が現れにくく、立体感が出ません。
また、森林の植生界なのか、山容の山の端なのかも視認しづらい状況です。そこでCGを使い、距離別に着色することで奥行き感を補完してみました。色相が不連続になっているところは奥行き方向に間隔があることを意味します。


<送電鉄塔>
この一帯をさまざまな地点から山座同定しパノラマを作成した結果、位置情報のデータが整ってきました。そのため鉄塔のナンバーも同定できるようになりました。
一方で、景観に配慮し、低反射塗装を施された鉄塔は、みごとに風景と同化し、写真上で判別できないという現象が起きたため、全ての鉄塔が同定されているわけではありません。


更新履歴

ver.080525 UP


三等三角点 「世附村10」
滝壺橋

ミツバ岳への取り付きは丹沢湖の世附にある滝壺橋の西から。
駐車場は数台分が道路沿いにあります。
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取り付き

ここからしばらくの間、急登です。アキレス腱が伸びきってしまいそうです。

ミツバ岳山頂

ゆっくり目に歩いて、1時間10分ぐらいで山頂。
2008年現在は森林の間伐作業と相まって道が整備されてきました。しかし、観光用登山道ではないため、標識はありません。地図読みできることは必須条件です。

山頂のミツマタの様子 360°QTVR Cubic

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山座同定:
<丹沢> 不老山 世附峠 樹下の二人 水ノ木峠 樫ノ木峠 白クラノ頭 湯船山 三国峠 鉄砲木ノ頭 丸尾山 切通峠 高指山 バラシマ峠 富士岬平 大棚ノ頭 平尾山 東丸 西丸 椿丸 山神峠 山神山
<三国山> 立山 角取山 大洞山 三国山 
<石割山> 石割山 日向峰 奥ノ岳 
<愛鷹山> 位牌岳 鋸岳 呼子岳 越前岳
<富士山> 平塚 鑵子山 片蓋山 腰切塚 浅黄塚 二ツ塚 宝永山 成就岳 伊豆岳 白山岳

人工構造物等の同定:
<道路> 不老山林道 三国林道 山中湖小山線
<送電鉄塔> 
西群馬幹線 No.260 No.261 No.262 No.263 No.264 No.265 No.266 No.267 No.272 No.273 No.274 
佐久間東幹線 No.293 No.294 No.293 No.295 No.296 No.300  



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