矢倉岳の西にある「山伏平」という地点は、矢倉岳と浜居場城址を経て向山、洒水の滝のへ向かう分岐です。
地図参照>>
 この付近に、マニアックな山として「鷹落場(たかおちば)819.2m」があり、今回はここの三角点を目指してみました。
 この一帯は萬葉集の時代には「八重山」と呼ばれていたそうです。現在では国土地理院の地形図に、もう少し北にある「鳥手山(とでやま)665m」の名があるぐらいです。
「鷹落場」の名は測量資料の「点の記」に見られ、また南足柄市刊行の管内図(白図)の字名として記入されています。
 鷹落場は矢倉岳についで2番目の標高を持ち、足柄平野からもよく見えます。
自宅からもよく見えるため前々から訪れてみたいとは思っていた山です。
昭文社の「山と高原地図」では、「丹沢」「箱根」ともそのエリアから外れており、現地では前述の管内図が非常に役立ちました。縮尺は1/10000と詳細なので、是非利用してみてください。これらの白図は各市町村で購入できます。
私にとっては古文書の一種である「新編相模国風土記稿」にもこの名を見ることができました。よって敢えて、鷹落場山ではなく、山をとった鷹落場という名前を本サイトでは採用しました。
ステレオ写真
このあたりは樹木が多く、写真にしてしまうと立体感がでないので、交差視による立体写真を掲載してみました。
立体写真の見方はこちら
山伏平(やまぶしだいら)分岐
洒水の滝方面と矢倉岳方面へ分岐する地点から10mほど足柄峠側へbackした地点が鷹落場への分岐です。標識には<<足柄峠・地蔵堂 / 矢倉岳・21世紀の森>>と2方向の行き先があるだけです。上の写真では左下方向に進むと鷹落場です。
目指す鷹落場の山容
このような広葉樹林帯が続きます。落葉から判断するとカエデ系でしょうか。誰にも会うことのない山道でした。
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