駒橋御前山（こまはしごぜんやま）

　大月市駒橋の南部に御前山はあります。桂川沿いには御前山と称する山がいくつもあり、便宜上ほかと区別するため、それぞれに地名が冠せられてます。この標高730m頂きは駒橋御前山と呼ばれ、地元では厄王山とも呼称しているようです。
御前山とは戦国時代に武田軍が築いた狼煙(のろし)台のあった場所を示すといわれ、上野原方面を遠望したとき、狭い範囲に御前山四座を捉えることができます。狼煙の上がった当時の風景を想像してみるの面白いかと思います。

　ハイカーたちの主なルートは猿橋駅から神楽山を経て、ここ御前山を通り、馬立山、九鬼山を目指し、禾生駅から帰るのが多いようです。最短ルートは大月バイパス駒橋交差点付近の谷筋から厄王権現を経るもので、筆者は途中、駒橋発電所の用水路などを探索していたため、山頂に着いた頃には雲が湧きたちはじめ、富士山を撮り逃すところでした。

　山頂は御前岩と呼ばれる岩場が露呈し、南側の展望が開けています。ところどころに垣間見える山間の集落がヤマザクラとともに、なんとも素朴であたたかい雰囲気を与えてくれます。
これらは小沢川の支流である幡野川や幡野沢沿いにある集落で、JR中央本線沿いからは伺い知ることは出来ず、御前山へ登ってはじめて認識できる風景です。
袋小路状の地形ではありますが、山を越えれば大旅川沿いにも集落があり、交易のため鈴ヶ音峠が開かれたことは想像するに難くありません。

撮影日
2010.04.18

操作方法

画面のスクロールはドラッグすることで上下左右に移動します。左右方向は数秒間、ドラッグの移動の速さが影響し、やがて元のゆっくりしたスピードに戻ります。スクロールを停止するにはダブルクリックするか、ドラッグを静かに停止するこで出来ます。

更新履歴

2010.11.30 UP　
2010.12.20.今倉山などリンク先追加