御殿場線の211系

- 211系 静シス G3編成 -

4輌編成が標準だった御殿場線も、1984年には3輌化が完了し、筆者はこれがこのまま固定化されると思っていたわけであるが、1990年になると更なる短小編成が導入されることになる。
近郊型車輌として113・115系の後継に開発された211系を1M(電動車1輌)方式 Mc+Tc の2輌編成として新たに開発し、御殿場線へ投入したのである。御殿場線専用としての新車投入は初の出来事ではないだろうか。
この2輌編成は2018年3月の改正で離脱し、313系に置き換えられたようである。
 

2020年10月 記

小田急SSE3000形と並ぶG3編成

小田急SSE3000形と並ぶG3編成

撮影:1991年3月10日 御殿場駅

クモハ211-6003

クモハ211-6003

形式:クモハ211 6000番台
自重:36.5t
定員:146人 所属:静シス

座席:ロングシート 数:58席
台車:C-DT56
製造年:1990年 東急車輌 

クモハ211-6000番台は211系としては異例の1M方式として開発され、最初に御殿場線へ投入された。

撮影:1992.07.21. 国府津駅

クハ210-5051

クハ210-5051

形式:クハ210 5000番台
自重:26.5t
定員:142人 所属:静シス

座席:ロングシート 数:59席
台車:C-TR241
製造年:1990年 東急車輌

言わば決まった相手のいない1M方式ではあるが、静岡寄りの運転台車輌は必須であり、クハ210-5000番台が追加新製され、最終的には静岡運転所に9編成が投入された。
なお、クモハ211-6003との組合せは現在も続いており、事実上ユニット編成となっている。

撮影:1992.07.21. 国府津駅


クモハ211-6002 + クハ210-5050

G2編成

クモハ211-6002 + クハ210-5050
運用当初は日中に2輌編成として運用されていたが、便所を有しない編成であったため、時代が下ると通勤通学時間帯に313系と組んだ4〜5輌編成として活躍した。

撮影:1991.02.27. 谷峨 - 駿河小山 間

クモハ211-6007 + クハ210-5055 他

GG7編成 松田山の河津桜と

クモハ211-6007 + クハ210-5055 他

当初の編成記号のGはのちにGGへと変更された。

撮影:2013.03.16. 相模金子 - 松田 間


関連:
御殿場線ダイヤグラム2022 (形式識別で記述)