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小田急7000形 LSE

- 高速度運転試験 -

 

国府津駅


1982年(S.57)12月の10日から15日にかけて、小田急7000形LSEが東海道本線上で高速度試験を行った。これは国鉄が新型特急車輌を開発するにあたり、連接台車の性能を解析するため、該当する車輌を保有していない国鉄が、小田急から借り受けたものであった。

撮影日は定かではないが、まだ中1だった私が平日に動くわけもなく、国府津駅の影の方向から判断すると昼前あたりの時間帯であることから、12日の日曜日だと断定した。
友人のK君とその祖父の3人で赴いたのは記憶している。彼の家は祖父、父と二代続けて国鉄に勤務していたため、今回の情報もこのあたりから伝わってきたのだと思う。子供だけで移動できる範囲ではあったが、彼の祖父が高速試験の様子を見たいと希望され、同行して頂いたのであった。

2018年8月 記

国府津駅2番線に停車中のLSE 7000形

国府津駅2番線に停車中のLSE 7000形

 

1982.12.12. 国府津駅


国府津駅

多くの鉄道ファンが詰めかけた

 

デハ7802

熱海寄りの車輌はデハ7802

車内に大型カメラが設置されているのが見て取れる。


LSE 7002 x 11

編成の車輌番号は 7802 + 7702 + 7152 + 7602 + 7502 + 7402 + 7302 + 7202 + 7052 + 7102 + 7002
この編成は2010年に廃車解体されたが、同形式は2018年まで活躍することになる。



 

根府川駅


小田急電鉄 LSE 7000形 高速度運転試験

高速度運転試験

私鉄の車輌が国鉄の線路上を自走するという極めて稀な光景。
記録魔だった私は走行音の録音もした記憶があるが、テープがどこかに埋もれてしまって見つからないでいる。


113系

113系

待ち時間に撮った一コマ。

185系 踊り子号

185系 踊り子号


EF58-156

EF58-156

 

2015年

2015年

33年後の風景。 基本的な構造物に変化はないが、海側にフェンスが建ち、停止位置票等が設置され煩雑になった印象がある。 また、プラットフォームが20cmほど嵩上げされているため、跨線橋の基礎が短く見える。そんな中で根府川駅最大の変化は無人駅になったことと云えよう。


根府川駅

跨線橋から

当日の様子。ホーム先端に数人の撮影者が見受けられる。

2015年

2020年

2020年現在、右端の線路や眼下の小屋も撤去されている。

新型ロマンスカー7000形完成記念乗車券

新型ロマンスカー7000形完成記念乗車券

1980年12月発売-