小田急電鉄1000形車輌の甲種回送のワンシーンを掲げたページである。小田急の甲種回送は現在は御殿場線松田駅を経由しているが、1994年10月までは小田原駅を介していた。現在の小田原駅は東海道本線と小田急線とは線路自体が接続されていない。

甲種回送にあまり興味のない私であったが、デキ1030形機関車を収めておきたいという思いから撮影したのだと思われる。普段は電車基地の隅の方に停まっている電気機関車を間近に見られる絶好の機会だからだ。
当日は何本かのイベント列車があり、それらを国府津駅で駅撮りした後、小田原駅赴いたようだ。引込線にはED1031ことデキ1030形が停まっていた。

ED1031に関しての詳細は他のサイトに任せるとして、写真が比較的鮮明に撮影できていたことが当サイトの価値であると自負している。

2018年8月 記

デキ1030形
引込線に留置中のデキ1030形

小田急電鉄デキ1030形は昭和5(1930)年製の古参で、本線を走行した小田急電鉄所有の最後の機関車でもあった。

1993.02.24. 小田原駅


ED1031
パンタを上げ、前照灯が灯った

車体側面には 小田急電鉄
形式 1030
自重 50t
と記載されている。

甲種回送
熱海方向より1000形が回送されてきた

機関車はEF65-1032。


ED1031とEF65-1032
小田急とJRの電気機関車が揃う

今となっては夢のようなシーンである。この当時は鉄道ブームはすっかり下火になっており、同業者はまずいない状況であった。

ED1031
連結作業中

1000形車輌はED1031に引き渡された。


EF58-156
EF65-1032

この車輌はのちにスノープロウが外され、広島更新色を纏った外観となり活躍するも2009年には廃車されてしまう。

2015年
連結完了

連結作業が完了しホーム付近へ前進。


EF65
停車中のEF65と

停車中のEF65-1032を追い越し小田急線ホーム付近へ

1094F編成
小田急1000形

最後尾のナンバーが1194と読めるため、1094F編成の7〜10号車(1094+1044+1144+1194)の4輌だったと思われる。

また、この開らけた空は小田原駅に橋上改札が建設される以前の光景である。


EF65 1032
持ち場を離れるEF65

これら機関車もさることながら、この後大きく変遷することになる往時の小田原駅の光景はとても懐かしい。



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