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送電鉄塔 安曇幹線1号線

No.16

鉄塔全景

 

安曇幹線1号線No.16鉄塔は、旧中山道洗馬(せば)宿の入口にあります。
いわゆる「烏帽子型鉄塔」というタイプで、Y型をした主構造に横架材と組み合わせ逆三角形の大型のトラスを構成し、そこに導線が水平に3列並んで架かっています。地線は2本に別れた主材最上部に設置されています。

他のページでも述べていますが、回線は三本一組で構成され、通常の鉄塔では左右で2回線の2組となりますが、安曇幹線1号線には回線が1組しかありません。これは安曇幹線2号線が別の経路を同型の鉄塔で結んでいるためです。
安曇幹線は長野県朝日村の東京電力新信濃変電所を起点とし、埼玉県小鹿野町の新秩父開閉所を結ぶ文字通り500kVの幹線回路です。

技術的には他の幹線鉄塔と同様の設計も可能ですが、北八ヶ岳北麓など山深い地域を経由するため、万一の自然災害などの備えとして別経路を取ったものと考えられます。

2022年1月探訪

地図 >  


銘板

安曇幹線1号線 No.16

近景

近景

No.16は懸垂型碍子の赤白鉄塔

 

 



若番側の鉄塔

若番側の鉄塔

東京電力パワーグリッド新信濃変電所が山を越えた所にあります。
導体を支持する碍子には、耐張型と懸垂型で表情が異なり、懸垂型では中央の碍子はV字となる点も特徴的です。


No.17鉄塔

No.17鉄塔

付近で赤白に塗装された鉄塔は、No.16とNo.17鉄塔の2基のみで、JR中央本線と国道19号を跨ぐ位置にあります。