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送電鉄塔秦浜線

No.9

登山道からの鉄塔近景

 

鉄塔遠望

はじめに秦浜線の読みですが、「はだはま」か「はたはま」か正確なことは不明ですが、秦野市の読みを公式なものと踏まえ、当サイトでは「はだはま」で取り扱うことにします。
秦浜線は筆者の師であるS沢氏の資料によると、新秦野変電所を起点に中相模変電所を経由し、京浜変電所を結ぶ275kVの送電線です。9号鉄塔は丹沢大山の南、浅間山と高取山を結ぶ尾根上にあり、この尾根を東西に越えていくため、ひときわ標高の高い位置となり、浅間山や高取山を同定するときのランドマークとして利用できます。

2016年9月探訪

地図 >


秦浜線 No.9

東京電力   秦浜線
  9
昭和51年6月竣工     高さ66m


鉄塔下層の回線を示す「湘南線」のプレート

鉄塔の下層には154kVの湘南線を併架しています。湘南線は新秦野変電所を起点とし平塚市にある湘南変電所を結んでいます。


3連耐張碍子(上層)と2連(下層)耐張碍子

尾根越えの鉄塔の特徴として、前後の鉄塔の位置が低いため、導体が「へ」の字に折れ曲がり、ジャンパ線の位置も通常より低くなってしまうことが挙げられます。
そこで、ジャンパ線を吊り上げるための碍子が設置されるのですが、その下にある腕金との距離を確保しつつ、高電圧用に碍子の数を保持するため、V字吊りで設計されているのが判ります。


結界写真

3D写真 交差視でご覧下さい。


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