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送電鉄塔西群馬幹線

No.198

西群馬幹線No198

湯の沢峠近くに建つ西群馬幹線No198

地図(別窓)>>


大菩薩峠へ登ったときに眼下に巨大鉄塔群による送電線が目にとまりました。天下の大動脈、西群馬幹線です。
 いつかあの赤白鉄塔の下に行ってみたいとは思ったものの、名もない支尾根にあるため、よほど強い意志がなければ行くことはないだろうと考えていました。数日後、黒岳登頂のため、湯の沢峠を目指し車を走らせていると、目の前に赤白鉄塔が現れ、意外と簡単に目的を果たすことができました。

西群馬幹線No198

 東山梨変電所より北部の西群馬幹線は1000kV設計2回線で、西群馬開閉所から138kmの道程を217基で結んでいます。鉄塔の高さは平均して111mあり、その姿は圧巻です。

No.198鉄塔は、最上部の地線を支持する腕金と、回線最上相の腕金を共有しているのも特徴です。懸垂碍子の長さがあることで地線との距離が確保できているための設計と考えられます。

2010年10月探訪

西群馬幹線No198

西群馬幹線No198

東京電力 西群馬幹線 198
平成4年5月竣工 高さ104m

西群馬幹線No198

結界写真

結界写真

3D写真 交差視でご覧下さい。

結界写真

1000kV(100万V)碍子

1000kV(100万V)碍子

さらに専門的には「クレ250型32個2連懸垂」とのこと。
クレ250=クレビス250碍子(直径254mm)という意味。*)

上記の内容に関して、当サイトをご覧いただいた I 様よりご指摘をいただきましたので、訂正いたしました。

碍子の名称は「400mm超高強度懸垂ボールソケット型がいし」
ひとつあたりの重量が20kg超とのことなので、
この一組で32個2連で1.3t超ということになります。
直径も40cm程度あるということですね。

また、275kV以上に使用される碍子はクレビス型ではなく、ボールソケット型だということもご教授いただきました。

2連懸垂碍子

2連懸垂碍子

長さは10mにもなります。大型バスの長さが12mなので、バスが釣り下がっているところを想像してみると、その巨大さが解ると思います。

碍子の上下にある横に突き出たクリップ形の部材はアークホーンといい、落雷時に鉄塔に流れた電流が電線に影響を与えないように放電させ、軽減させる働きがあります。
上部がキャップ側アークホーン、下部がピン側アークホーンと呼称されます。*)


8導体スペーサー

8導体スペーサー

8導体ともなると、その直径は1m近くあるといいます。
スペーサーと導体とは「巻線形スパイラルアーマロッド」で緊結されています。*)

8導体ジャンパクランプ取付金具詳細

8導体ジャンパクランプ取付金具詳細

部品ごとに着色してみると構造がよくわかります。*)
緑色=ジャンパクランプ
赤=アーマロッド


塗装

塗装

下塗塗料名 ユニコープMP5000
上塗塗料名 ハイウレロンNY
塗装年月  平成元年三月
塗装施工者 那須電機鉄工株式会社
      株式会社森山塗工

竣工が平成4年5月となっていたため、鉄塔が建ってから導体の工事が完了するまでに数年のブランクがあったことになります。

No.202鉄塔

No.202鉄塔

少し南にもう1基赤白鉄塔があります。順番から判断すると名称は202号鉄塔かと思われます。区別する方法は、No.198が懸垂碍子であるのに対し、このNo202は耐張碍子という相違点があります。

No.202鉄塔 地図 >>

 

 

 

*)専門用語などの知識を教示してくださったS沢氏にこの場を借りて感謝申し上げます。