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東京電力 菅沼発電所施設

天神原調整池

第二須川ダム

菅沼発電所の水圧鉄管上部に天神原調整池はあります。発電所の運用開始が大正14年ですから、その当時から存在することになります。県道の隣にあるにもかかわらず、調整池は高い位置にあるため車からは見えず、気付かずに通りすぎてしまうことでしょう。少し寄り道すれば、貯水量104487m3をたたえる風景が広がります。
2010年秋の台風9号の影響で、鮎沢川水系の発電所は運用を停止しているようです。そのため、用水も停止し、普段では見られない低い水位の状態を観察できました。

地図 >

調整池上流側にある沈砂池

 

沈砂池近景

 

位置図

調整池沈砂池排砂門操作盤

沈砂池に沈殿した土砂はこの操作盤により排出されるものと思われます。沈砂池の底に排出口があるのかもしれません。

排砂中の沈砂池 (日吉神社側から)

その数年後の2013年2月に再訪してみると、沈砂池が排砂中でした。
排水口までは満水時の水面から3mはあるでしょうか。
富士山の火山灰からなる砂が厚く堆積している様子が見て取れました。

排砂門

沈砂池には予想以上に砂が堆積していました。
富士山のスコリアだと思われます。

排砂口

排砂口は日吉神社側に開いていました。
恐らくその用途から、排砂管は途中で屈折することなく、北側を流れる須川に注ぐものと思われます。

沈砂池の下流側

平常時は沈砂池の上澄みが流れ込みます。

須川発電所から流れ込む水路

水路と並走する鉄管

馬伏川取水口側の水路(右奥)

右の水門は常時閉じており、馬伏川取水口から流れて来た水は左の沈砂池へ送られます。

水圧鉄管のある放水口

ここから菅沼発電所へ送水されます。手前には漂流物を自動で除去する装置が設けられています。

四等三角点「天神原」

調整池は外周を歩くことができ、その土手の片隅に三角点があります。標高は315.42m。
埋標年月日は昭和51年と比較的新しい三角点です。

調整池オーバーフロー

調整池の北東にはオーバーフローが設けてあります。

オーバーフローの排水路

途中の溝は沈砂池でしょうか。

水圧鉄管近景

水圧鉄管の下をくぐる水路

水圧鉄管の下を横断する形で水路があります。
農業用水だと思われますが、現在では暗渠が多く、全貌が読み取れません。

菅沼発電所へつながる水圧鉄管

県道の下を横断し、菅沼発電所へ送水しています。