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送電鉄塔 田代幹線

No.1

田代幹線 No1

田代幹線1号鉄塔

 

田代幹線は早川第三変電所を基点とし途中新富士変電所を経由して新秦野変電所とを結ぶ154kV2回線の送電線です。
鉄塔の銘板のいくつかに昭和3年建設の記載があるため、古い時代の送電幹線であったことを知ることができます。

送電鉄塔田代幹線No.1は早川第三変電所の北側斜面に屹立しています。上部に西山線(未確認)154kV1回線を併架しています。
航空写真などを判読すると、2015年ごろまでNo.1鉄塔のあった場所は鉄構として設置され、その後鉄塔に建て替えらたようです。

鉄塔銘板を撮影しようと試みたのですが、斜面はズリなどの脆い土壌に覆われており、危険を感じたため途中で断念しました。 そのため、No.1鉄塔であることの確認はとれていません。

さて、田代幹線という名称ですが、これは対岸の田代川第一発電所に由来するものと考えられ、当初の起点はそちらだったのかもしれません。
また、田代川という河川名も発電所付近には見当たらず、明治期の地形図でも早川、およびその支流は内河内(現在は内河内川)と記述されているのみです。

田代川という名称の理由は田代川第二発電所にあり、取水口が山脈を越えた大井川にあり、その付近の河川名が昔は田代川と呼ばれていたためです。 発電所の所在地ではなく、取水地の河川名を冠することにその地への敬意が感じられます。

 

田代幹線 No1

田代幹線 No1

早川第三発電所

早川第三発電所配置図